鴨山の観音

 

 

 

 

 

 

 

岡山県浅口市鴨方町の中央部にある鴨山(標高168メートル)は細川氏が城を構えていた所である。山頂には城跡があり、山を縦断する形で「鴨山西国観音霊場」が設けられている。この観音巡りは、江戸時代後期の文化2年(1805年)、麓の長川寺住職の海心大竜和尚が里人の協力のもとに開創したもので、一部が自然の岩に彫られた観音仏像(磨崖仏)から出来ている。磨崖仏は山腹から山頂にかけ10体あり、きれいに彫られた素朴な顔立ちの彫像ばかりですばらしい出来である。山全体に磨崖仏がうまく配置されており、歩いて散策するにも丁度良い距離高さである。

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