熊野神社

 

熊野神社58

熊野神社国宝59

熊野神社は天台密教の修験道の本庁である五流尊瀧院と隣接して、岡山県倉敷市林にある。701年に、修験道の始祖である役小角の弟子義玄・義学ら5人が、紀州の熊野権現をこの地に勧請して新熊野権現を創立したものである。熊野神社には特別なものがあるわけではない。広い境内の端で静かな森を背景に整然と並ぶ6棟の社殿があるだけだ。しかし、6棟がこのように完璧な配置で残る社殿は、全国的にも貴重だということだ。その並ぶ姿はいかにも荘厳であり、感動すらおぼえる。真ん中に2棟ある春日造りの社殿の右側の1棟(写真下)は、室町中期の建立で国重要文化財に指定されている。他の5棟は江戸時代の建立で、県重要文化財になっている。よくもまあこんなところにこんな立派なものが、と驚かされるばかりだ。境内に立つと、別世界にいるような感じで、不思議な静寂に心洗われるような気がする。御神徳は病気平癒ということだ。次へ

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