吉備の国の磨崖仏

石田の毘沙門天
福山八畳岩の毘沙門天
鷲峰山の毘沙門天
日差山の毘沙門天
土井大岩の弥勒菩薩
毘沙門堂の弘法大師
山崎の六地蔵と不動明王
庚申山の毘沙門天
円通寺の如意輪観音

海徳寺の観音
沢田の不動明王
松山長昌寺の地蔵石仏
田之浦の地蔵石仏

岩屋の千手観音
明剱神社の不動明王
鴨山の観音

深山八丈岩の観音
樋之尻山の白衣観音
樋之尻山山上の観音

樋之尻山山裾の観音
松山不動明王
富峠の地蔵尊

大崎霊場の千手観音
芳賀の題目岩
岩屋寺の不動明王
白石島の不動明王
鬼ノ城の千手観音
曽根の題目岩
上高末の不動明王
宇土の不動明王と毘沙門天

井弥穴霊場の薬師如来

磨崖仏とは、自然の断崖絶壁や大岩に仏像や文字などを浮き彫りや半浮き彫り、線刻などで表したものをいう。

インドや中国、朝鮮などでは、古くから洞窟に仏像が彫られた石窟寺院の形で造られている。

日本では、奈良時代からみられ、多くは平安時代後期から鎌倉時代前期(12世紀後半から13世紀半ば)にかけて造られたもので、福島・滋賀・奈良・京都・大分県などに集中する傾向がある。

岡山県の磨崖仏は、南北朝時代(14世紀半ば)以降にみられ、全国的に注目されるような古いものや巨大なものはない。初期のものは地蔵像が多く、時代が下がるにつれて観音像や毘沙門天像、さらに不動明王や役行者像へと変化している。

磨崖仏は、そこに刻み込まれた創造主の人格や考え方、願いなどが、長い年月の間のきびしい自然の風化に耐え深みを増し、さらに普遍化しつつあることを思うと、実に味わい深いものがある。また、その多くのものが、山の頂上や山腹の巨岩や崖に彫られており、雄大なロケーションや大きさ、迫力だけでも感動を受けるものが多い。最も好きな古跡であり、何回でも訪れてみたくなるものである。

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