オランダ工法樋門

 

片崎樋門57

常川樋門57

宮川樋門57

岡山県灘崎町西紅陽台団地の東を流れる常川に、オランダ工法で造られた石積みの樋門が3つある。写真上から片崎、常川、宮川と名づけられた樋門である。1899年〜1905年にかけて行われた児島湾干拓の工事の際に築造されている。当時、内務省に勤務していたオランダ人技師のA.R.ムルドル氏が設計したもので、オランダ工法の樋門としては、日本最古である。排水口がアーチ型をしていて、児島湖が完成する昭和30年代までは、田植えなどの際の農業用水の調整に使われていた。現在はいずれの樋門も使われてないが、先人の血と汗の結晶である干拓事業の象徴として、灘崎町指定文化財に認定され大切に保存されている。

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