三の割の道標

 

三の割道標53 三の割道標弘法55

岡山県倉敷市亀山の三の割の交差点にある遍路の道標である。江戸時代後期(1822年)窪田吉平が建てたとある。道標は地上高が138センチあり、花頭窓風の背景の中に弘法大師が彫られている。その下に右方向は四国・由加・天城への道と案内が書いてある。右の側面には、左方向は出雲・津山・倉敷への道との案内もある。今は交通量の少ない郊外のあぜ道のようなところであるが、当時ここが各方面への分岐となる往来の要所であったことが分かる。ここで一休みして、弘法大師に手を合わせ、水など飲んで目的地に向かった様子が想像される。

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