聖徳太子の像

 

聖徳太子3−55 聖徳太子4-54

この聖徳太子像は、岡山県笠岡市の北端の矢掛と井原に接する走出にある。道路端で民家に挟まれて、武宮神社の参道の上り口にある。高さ1.5メートルの自然石に彫られた像高80センチの像だ。昭和7年(1932年)に造立された比較的新しい像で、11人の石工が作ったとある。聖徳太子信仰は古くより各地であったようだが、石工と聖徳太子の関係は良く分からない。ただ、お札(100円札)に聖徳太子が初めて使われたのが昭和5年(1930年)で、その2年後に像は完成しているから、何か関係があるのかも知れない。背部の窓が長方形なのも、お札に見えなくもない。ひょっとしたら、金運の願いを込めて作られたのかもしれないなどと、考えてしまう。とにかく面白い、珍しい。お宝ものだ。

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