玉島の洋風建築

玉島の港町には、大正から昭和初期に建てられたと思われる洋風建築がいくつか残っている。仲買町周辺に鴨方屋呉服店、モタエグループ、中屋小売店とその倉庫の4つ、新町通り周辺に玉島信用金庫西支店の1つ、羽黒神社周辺に銭湯のみなと湯、薄井税理士事務所の2つを見つけた。明治維新後、日本の政府は欧米諸国と肩を並べようと、文明の証である洋風の建物を全国各地に建て、官庁・学校・病院・駅舎など公共の建物の多くは洋風となったという。はじめは外国人が設計し建てたが、やがて日本人の手により建てられるようになり、和洋折衷の洋風建築が生まれるようになったとされる。玉島に残る洋風建築も、日本人大工や左官職人の気概や個性が感じられ、洋風でありながら、古い町並みによく調和している。玉島の洋風建築は、このように異質な感じがせず町に溶け込んでいるものであり、ゆっくり探していくと、まだ他にもありそうな雰囲気がある。

(参考)玉島界隈ぶらり散策:小野敏也

 

仲買町・中屋の倉庫

羽黒神社周辺・みなと湯

 

羽黒神社周辺・薄井税理士事務所         仲買町・モタエグループ

玉島歴史民話伝説

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