雨笠松 雨笠松は、黒崎の本性院にある。安永年間(1772〜1780年)に、当時第14世住職真寛法印が、付近の山から移植したもの。第17世住職実亮法印が、幹の先端を切り、枝を笠形にした。以後、中央が円く盛り上がって、美しい笠の形になった。樹周2.7メートル、樹高5.5メートル、枝張り東西南北共に16メートル、樹齢約300有余年。「雨笠松」と命名したのは、嘉永元年(1848年)備前の儒者者雲岳。この地にきてあたかも雨傘を広げたような樹枝を見て命名した。昭和46年倉敷市指定「天然記念物」となっている。 (参考)岡山県の巨樹:ホームページ、玉島マップ:ホームページ 離れて見ると見事に傘の形をしている。雨笠というより雨傘と言った方が、よりふさわしい感じがする。 傘の根元に入ってみた。枝が傘の骨のように上手く配置されているのに感心する。枝でも普通の松の幹より太い位で、あまり見事なので、松くい虫に狙われないか、ちょっと心配になる。 雨笠松のおかげであまり注目されないが、本性院にはほかにも立派な松がある。 本性院は海岸縁りの丘陵にあり、瀬戸内海の美しい眺望を楽しむことができる。 |