阿智神社の鶴石

 

鶴岩61

鶴石裏52

阿智神社は岡山県倉敷市本町の鶴形山にある。その本殿に向かって左奥に鶴石という盤座がある。4世紀応神天皇のころ、このあたりは阿知潟ないしは吉備の穴海と呼ばれる浅海で、その中の小島(内亀島・今の鶴形山)に漁民が社殿を奉祀したのが、阿智神社とされている。漁民は阿知使主が漢人を率いて帰化し定住した者たちで、帰化するにあたって帰属意識を明らかにするために、日本古来から伝わる盤座を設けたとされている。阿智神社には、他にも多くの盤座、盤境が配置され、日本庭園の石組みの起源をさぐる貴重な存在として注目されているが、中でもこの鶴石が一番堂々として見栄えもよい。

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