岡山県倉敷市木見の蟻蜂山にある毘沙門堂の周囲には巨石群がみられる。その中の一つにこの弘法大師が彫られている。像は約1メートルの高さで、やや右を向いている。造立は明治22年（1889年）ごろということだから、まだ新しい。山裾からの山道には、木見西国三十三観音めぐりが作られており、その順拝路の中に置かれている。北向きで陽の光は当たらないが、周囲からの反射で光線が柔らかくなって、返って写真にはよかった。場所も広く撮影もしやすい。