土井大岩の弥勒菩薩と弘法大師

 

土井弘法大師56 土井弥勒菩薩57

土井大岩56

岡山県里庄町里見にある磨崖仏だ。民家の隣の道端にある大岩(6×2.5メートル)に、弥勒菩薩(右)と弘法大師(左)が彫ってある。平地の里の中である。両者は一つの舟形の背景の中に納まっていて、なかなか面白い。巨岩の前には里見霊場第十四番札所があり、石地蔵が祀られている。この石地蔵が、明治の初めの洪水で行方不明になったため、深田村(鴨方町)の吉川浅衛門の発願で、明治6年(1873年)巨岩面に仏像を刻したといわれている。その後、石地蔵は探し出されて、現在の祠の中に併せて祀られているというわけだ。なお文献では、左弥勒菩薩、右普賢菩薩となっているが、どちらが正しいのか分からない。何せ、歴史も仏像も専門的な知識などゼロ、自信もゼロなのだ。

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