日差山の毘沙門天

 

日差山毘沙門天55 日差山磨崖55

日差山磨崖大岩57

岡山県倉敷市山路の日差山の毘沙門天磨崖仏だ。日蓮宗日差寺裏の4×5メートルの花崗岩の岩肌に、邪鬼を踏みつけた像高2メートルばかりの立像が浮き彫りされている。庚申山の毘沙門天とよく似た格好をしているが、昭和46年に火災にあい痛みがひどい。輪郭がはっきりせず宝塔もはがれ、細部は分からない。焼ける前の写真を見ると、丁寧に彫られたやさしい美しい像で、今の姿からは想像できない。まことに残念である。彫られた時期は江戸時代と考えられている。地元の人々からは毘沙門様と呼ばれて大切にされ、大祭の日には境内に露店が並び、大勢がつめかけてにぎわっている。

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