尾崎線刻阿弥陀

 

  

岡山県真備町尾崎にある線刻阿弥陀石仏。1246年鎌倉中期の造立で、岡山県下で発見されている石仏では最古とされる。元はすぐそばの蓮華寺の薮にあったものを大正時代に移動したらしい。この石仏はこの地方に産しない石灰岩を用いており、どこで作られたかは不明。

 

岡山県最古で県重要文化財にも指定されている線刻阿弥陀石仏だが、ごらんのように道路端に、いわば野ざらし同様の状態で置かれている。壁も戸も仕切りもなく、触ろうと思えば誰でも触れる。歴史的文化財あふれる真備町の余裕を感じる。

 

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