文英様石仏

高松平野・福崎地蔵堂前・延命石仏

 

福崎地蔵仏頭64

岡山市福崎の地蔵堂前にある延命地蔵だ。割れた石片が傾いたまま置かれていて、延命石仏の肩から上の顔の部分だけが残る。簡素な彫り方に何とも味のある力強い表情が見える。室町時代末期戦国時代の天文22年(1554年)の作だ。戦国の乱世を生き抜く民衆の、幸せと平和への願いを込めて、彫られたものに違いない。天文末期の類似の様式を持つ石仏は、これ以外では、立田迫谷(天文24年)、鏡善寺裏(天文21年)、真福寺前(天文22年)、立田辻地蔵堂地蔵仏頭(天文20年)の4つということだ。

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